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中国の大学生が

就活大苦戦
2014年4月22日 日本経済新聞 今年の就職戦線が大詰めを迎える中国で大学生が大苦戦している。景気の減速懸念から企業は採用を大幅に縮小。大学数が急増したが、経済の高度化が追いつかず、大卒者を吸収するだけの職を生み出せていないという構造的な要因もある。 今年の中国の大学新卒者は前年より28万人多い過去最高の727万人。海外留学から帰国し、職を探す学生も最高の30万人超。「かつてない就職氷河期」との声もある。上海日報によると、6月に上海市で卒業予定の17万8千人の学生のうち、就職先、進学先が確定したのは20%にとどまる。 提言(和田康伯)(採用コンサルティング) 今年の日本の就職活動状況は、前年とは一変し、学生優位の状況が続いています。多くの学生は大手企業を目指し、休み・残業・給与等の待遇を重視する傾向が強まっています。中小企業にとっては不利な状況です。 一方、中国では就職難が続きそうです。人材のレベルアップを目指してきた中国では大学の募集人数の拡大を続け、過去15年で7倍に学生数が増加しています。企業の雇用数が伸びない中で、学生数が増加し、就職率が低下しています。圧倒的に企業が優位な状況です。 中小企業における人材採用のグローバル戦略として、海外からの人材の雇用を考えるメリットも多義に渡るようになっていくでしょう。これまでのような語学等のスキルのみならず、日本流の地頭の良さ、基礎学力の高さ、論理的コミュニケーション能力、勤労意欲等、潜在的能力と意欲の高さを、海外に求めることもますます重要な視点になっていると感じています。