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「一企業で長く」

5割超20代で過去最高
2012年6月6日 日本経済新聞 転職せずに一つの企業に長く勤め、経験を積みたいと考える「一企業キャリア派」の割合が、20代で51.1%とこれまでで最高になったことが労働政策研究・研修機構の調査で分かった。長期化する景気低迷を背景に、若者の安定志向が強まっているようだ。 複数の企業でキャリアを積みたいと答えた人は20代で28.2%と前年比14.7ポイントも減少。独立して仕事をしたいという人は20代は14.9%だった。 提言(和田康伯)(採用コンサルティング) 将来の日本においてワークスタイルの多様化が重要視される一方、学生を含める20代においては、終身雇用に回帰している傾向が見られます。経済や社会保障への不安を抱く若者が増え、安定志向が中心になり、転職を重ねるキャリア型、ベンチャー独立型の志向が現実問題として描き難い時代を反映していると言えます。中小企業においては、これまで、若者の夢を実現すべく独立制度や、退職防止のための人事制度を設けるなど、時代に振り回されてきたと感じる経営者も多いでしょう。今後も世界経済の変動と共に、日本の中小企業においても、スピード感をもった組織活性化策の実施が重要になってきます。加えて、主婦を含めた女性活用、外国籍人材の活用、高齢者活用等におけるワークスタイルを重視し、日本の人材資源を有効活用する人事制度の構築も視野に入れていくことが組織の活性化につながると考えます。