誰とも話さず一日終わる
職場に広がる「無縁社員」
2012年9月5日
日本経済新聞
オフィスでふと孤独にさいなまれる瞬間がないだろうか。不況を背景に職場は緊張感が高まり、個々の成果が厳しく求められる。連帯感は薄れ、ドライな人間関係が生まれている。机を並べていても同僚とのつながりをいまひとつ実感できない。そんな無縁社員が広がっている。
提言(和田康伯)(採用コンサルティング)
企業が成果主義のもと、個人の生産性を追求し、ITが進化し、ビジネスや仕事は年々スピードアップしています。携帯のない時代がうらやましいほどです。調査によりますと、職場で孤独を感じる社員はなんと30%にもなるそうです。そしてこの10年でうつ病は5倍にもなったと言われています。仕事とプライベートが区分され、個人情報やセクハラを警戒して会話もますます減少しているようです。これに対して各社では、イベントの開催や、雑談スペースの提供、遊び場の提供、社内報の発信等いろいろなアイデアが実施されています。部門の誰がどんな仕事をしていて、どんな人柄なのかを知ることは、チームで成果を獲得する上ではとても重要なことです。上司にとっても部下にとっても、人として認めあえるための時間創りが、かえってチームの目標意識を高め、成果を向上させることにもつながるのだろうと考えています。
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