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新人社員を迎える心構え

2017/3/13 日本経済新聞 まもなく多くの職場で新入社員を迎える時期がやってくる。人手不足下でせっかく採用したのに、対応を誤ると、彼らの意欲を失わせかねない。毎年起きるこの課題。上司や先輩はどう接したらいいのか。 解説(和田康伯) 新入社員の受け入れで、最も大切にしたいことが、受入社員の育成です。もちろん指導する技術もですが、モデル社員としての意識がさらに大切だと思っています。 最近の新入社員は、まじめな人材が多く、先輩社員の言葉や態度を丁寧に理解しようとします。会社のことや、社会のことは、何も知らないかもしれませんが、周囲を見極める感度や情報は十分に持っています。そこで、大切にしたいことが、新入社員の成長に大きな影響を与える私たち自身の意思(考え方、意欲、目標意識)です。 私たちもモデル社員、モデル上司として、経営理念や経営ビジョンに基づく行動をリセットする絶好のチャンスです。こんな気づきを新入社員は与えてくれます。感謝することが大切です。 若手社員の特徴はいろいろと言われていますが、主なものを5つ挙げます。これらを理解するとおのずと対応が見えてきます。まずは私たちが適応して、的確で効果的な指導を進めていきたいです。 ①周囲の目を気にする 自分がどう思われているか、評価されているか、迷惑がられていないかを気にする ②人と違うこと、失敗を嫌がる 横並び意識が高く自分だけが目立つことや、自分が失敗することは避けたい ③納得すると自発的に動ける 自分が納得できないことはやりたくないという価値観で、余裕も見られる ④「ホウレンソウ」が苦手 周囲を気にする割には、相手のことを気にしない、報告の方法も口頭は苦手 ⑤人に相談せずに抱え込む 周囲に頼るのは申し訳ないと考え、仕事を自分だけで解決しようとがんばりすぎる