人材戦略(人材採用・社員教育・人事制度)&
経営戦略のベストパートナー
株式会社リンクコンサルティンググループ

トヨタ、理系女子に奨学金

グループ入社で返済免除
2014年7月10日 日本経済新聞 トヨタ自動車は2015年4月をめどにグループ企業と理系女子学生の就学を支援する基金財団を設立する。月4万~5万円を支給し、グループに入社すれば返済を免除する。優秀な「リケジョ」を取り込み、ものづくり人材の多様化を進める。安倍政権は女性の活用を成長戦略の柱に掲げており、製造業最大手のトヨタの動きは他の企業にも影響を与えそうだ。 トヨタの拠点が多い東海地方出身の学部・大学院生を主に支援する。デンソー、アイシン精機など主要なグループ企業に協力を呼びかけており、基金の規模は参加企業が固まってから詰める。トヨタ単体でも「年間100人程度を奨学金対象にする」(関係者)方向。理系女子に対象を絞った企業奨学金は国内初。 解説(和田康伯) 「リケジョ」は理系女子(女子比率25%)。「コウジョ」は工学系女子(女子比率10%)。「ドボジョ」は、土木系女子。「ジョシ」については、多様な人材の活躍が求められるこれからの日本の産業界における重要度がますます高まっています。しかし、大学から輩出される人材の絶対数が少ないことが問題です。特に「コウジョ」の不足です。トヨタ自動車社は、奨学金制度の他に、中学校や高校にも先生を派遣して、理系、工学系の魅力を伝える活動も実施する予定です。人材の国際化と多様化の流れの中で、人材採用と人材育成、そしてワークライフバランスを自社に最適な人材戦略としてどのように組み立てるかに社会の期待が集まります。