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高卒者の離職理由、

「人間関係」が最多
日経新聞 2014年7月16日 高校卒業後に就職し短期間で仕事を辞めた人が、職場での人間関係を離職理由として最も多く挙げていることが、16日までの国立教育政策研究所の調査で分かった。他の社員との年齢や社会経験の差を負担に感じることが多く、大卒者などを含む若者全体の傾向とは異なる。専門家は「職場での人間関係の築き方を高校段階で学ぶことが重要」としている。 厚生労働省によると、2010年3月に高校を卒業し就職した人の3年後の離職率は39%で、大卒者(31%)と比べて高い状況が続いている。原因の分析に向けて、同研究所が昨年8~12月、就職後10年以内に離職した高卒者98人から聞き取りした。 調査結果によると、離職理由について「職場の人間関係がつらい」と答えた割合は16%。「仕事がきつい・ストレスが大きい」(12%)や「給与に不満」(10%)などを上回り最多だった。就職してから仕事を辞めるまでの平均在職期間は32.8カ月間だった。 解説(和田康伯) 今年の大卒の求人倍率上昇に伴い、中小企業におきましても高校生の求人意欲も増加の傾向です。高校生の採用は、以前よりも厳しくなっており、対象となる人数も約16万人と、この20年で大幅な減少となっています。このような採用市場で、いかに高校を定着させることができるかが、大きな課題として浮上してきます。戦力化の前に「定着」。技術指導の前に「人間関係、雰囲気の整備」が大切になってきます。BS制度をアレンジして、社内のだれが、いつ、どのように信頼関係づくりをしていくのかを決めてはいかがでしょうか?さらに、30歳を超えると離職理由も変化し、給与や休日等、待遇への不満が増加する傾向です。このあたりの給与と評価の整備も大切になってきます。