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関西中小、攻めの新卒採用

グローバル展開にらむ
2012年8月28日 日本経済新聞 関西の中小企業が新卒採用に精力を傾けている。大企業さながらのリクルーターを用意したり、ベトナムの大学に採用枠を整えたりするなど、あまり前例がないものも目立つ。国内市場が細り円高も長引くなか、中小企業はグローバル展開を迫られている。大企業の採用活動が一巡する秋以降、人材獲得を巡る動きはさらに活発になりそうだ。採用意欲は3年連続で高まった。グローバル展開を意識し、即戦力を求める声も根強い。 提言(和田康伯)(採用コンサルティング) 中小企業における新しい採用方法の試みが出てきています。 1.社員数100名規模の企業におけるリクルーター活用 大手企業の得意技のように言われてきたリクルーターによる採用活動が中小企業にも広がっています。背景には、この数年間で優秀な学生が獲得できたことがあります。リクルーターの活動には、出身大学のキャリアセンターや研究室(教授)訪問による大学パイプづくり担当、会社説明会等に参加した学生へのプレゼンテーション担当、選考が進んだ学生への相談担当と、大きく3つの役割がありますが、会社の代表であるという意識付けが最も重要です。 2.留学生採用の試み 留学生については、入社後のミスマッチが一番心配されますが、インターンシップ等の活用や、採用選考過程での体験機会を設けることで、会社と学生、双方の考え方や、業務への取り組み方、日本企業の社風、他の社員との関わり等を留学生に感じてもらうと同時に、会社側や社員側がいかに留学生に適応するかを学ぶ機会にしていくことも中小企業の採用にとっては大切です。 3.海外現地採用 中国、ベトナム、インドネシア等における現地採用の試みも、少しずつ活性化していきました。現地法人による受入が一般的ですが、立上げのために先行して採用活動を行う場合もあります。その際には、現地の大学とのルートと共に、現地でのビザ等の手配も必要になります。日本人の会社への思い入れの深さに比べ、外国人は仕事と給与重視で、永く働くよりもキャリアアップ志向が強いことを十分認識することが大切です。