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新入社員は「お金より休み」 今年度の意識調査

2017/5/19 日本経済新聞 2017年度の新入社員が会社に求めるのはお金よりも休み――。三菱UFJリサーチ&コンサルティングが実施した今年度の新入社員の意識調査で私生活の充実を重視する傾向が強まったことが分かった。今春の大卒者の4月1日時点の就職率は2年連続で過去最高を更新。売り手市場を背景に労働環境が良い会社を選びやすくなったほか、新入社員が過労自殺した電通問題などで働き方改革の機運も高まっている。新入社員の間でも働き方に対する考えが変わりつつあるようだ。 ■「残業ない・休日増」が初のトップ3入り 新入社員が会社に望む上位3項目を尋ねてポイント化したところ、「人間関係がよい」が1位、「自分の能力の発揮・向上ができる」が2位だった。上位2つは04年度の調査開始から不動だが、今年度は3位以下で順位が入れ替わった。昨年は3位だった「給料が増える」が順位をひとつ落とした一方、昨年4位の「残業がない・休日が増える」が3位に浮上。トップ3入りは調査が始まって以来初めてだ。 解説(和田康伯) 若者雇用促進法、そして、ワークライフバランスの重視など、働き方のトレンドが大きく変化する中、新入社員においても、働く環境や待遇などの条件へのこだわりがますます強くなっています。バブルを経験した世代は、働き方は自ら勝ち取るものといった認識が強いわけですが、「ゆとり世代・さとり世代」と言われる現代の若者は、働き方すらも提供されるものと考えているようです。働き方改革の行方は、生産性の向上につながります。したがって、「一所懸命働いて成果を出すこと」と「プライベートな休日や時間を獲得すること」、この二つは一体であるということをわかりやすく伝えていきたいものですね。